塗料の種類と比較

外壁塗料の種類を価格・耐久性・特徴別にチェック

初めての外壁塗装では、「よくわからないこと」がたくさんあると思います。塗料もその一つ。外壁塗装や屋根塗装で使用する塗料にはさまざまな種類があり、どれを選ぶかによって、見た目も、耐久性も、実現できる効果も、かかる費用も大きく異なります。業者にすすめられた塗料を選ぶのもよいですが、塗料の大まかな違いを知っておくと「納得の外壁塗装」を実現しやすくなるでしょう。

創業より50年以上の歴史を持つ埼玉県の東武塗装工業では、お客様のさまざまなご要望にお応えできるよう、さまざまなメーカーの塗料を豊富にご用意しています。こちらでは、おすすめの塗料5種類の特徴を比較しながらご紹介します。

5種類のおすすめ塗料を徹底比較

どれも同じように見える塗料。しかし、それぞれに特徴の違いがあるのです。価格帯が高い塗料は、耐久性が高かったりさまざまな機能が付帯していたりします。逆に機能性が低い塗料や耐久年数が短い塗料は、手ごろな値段で対応してもらえます。重要なのは、お客様が外壁塗装に何を求めるのかを明確にしておくこと。それによって、施工後にトラブルや不満が生じるリスクを少なくすることができます。

シリコン系塗料
価格帯 耐久性 ポイント
手頃
(延床面積30坪の住まいで55~60万円程度)
高い
(8年~12年程度)
アクリル系塗料やウレタン系塗料よりは相場が高いものの、耐久性が高くコストパフォーマンスに優れた外壁塗料と言えるのがシリコン系。今や「定番」とも言える塗料です。紫外線に強く、光沢保持率が高いため美観を長持ちさせられます。シリコン系塗料は種類が豊富なので、お好みのものを見つけやすいのもうれしいポイントです。
フッ素系塗料
価格帯 耐久性 ポイント
やや高い
(延床面積30坪の住まいで65~70万円程度)
高い
(12年~17年)
シリコン系塗料よりも耐久性が高く、酸性や紫外線に強いのがフッ素系塗料です。そのため、高層ビルや橋梁、航空機などに使用されています。外壁に付着した汚れが雨などですぐに落ちるようコーティングされているので、塗装の美しさを長く保ちたい場合におすすめです。高価なので、一般住宅の場合は屋根のみフッ素系塗料を使用するというケースがあります。
遮熱塗料
価格帯 耐久性 ポイント
やや高い
(延床面積30坪の住まいで60~65万円程度)
高い
(10年~15年)
直射日光による屋内の温度上昇を効果的に防いでくれるのが、遮熱塗料です。遮熱とは、住まいが太陽光を吸収しないように反射(ブロック)させて熱から受ける影響を抑えること。屋内の温度上昇を防ぐことができれば、夏場の光熱費を抑えられます。直射日光が強い過酷な環境の場合は、対候性の高いセラミック配合遮熱塗料もおすすめです。
無機塗料
価格帯 耐久性 ポイント
かなり高い
(延床面積30坪の住まいで70~75万円程度)
非常に高い
(20年~25年)
光沢保持率80%以上
(20年~25年)
フッ素系を超える耐久性と、光触媒のようなセルフクリーニング機能を併せ持った「次世代の塗料」と呼ばれます。一般的な塗料は有機物の合成樹脂を使用していますが、無機塗料はこうした塗料に鉱物などの無機質を混ぜて作ります。紫外線による劣化に対して非常に強く、耐久年数も20~25年と長いのが特長。その一方で、単価の高さがデメリットとなります。