取り扱い塗料

外壁塗装に使用する塗料の種類を解説します

外壁塗装に使用する塗料について、皆様はどのくらいご存知でしょうか。「そんなの知らなくても……」「プロに任せればいいのでは?」と思われるかもしれませんが、塗料にもさまざまな種類があり、何を選ぶかによって性能や耐久性、費用などが大きく変わってきます。外壁塗装を依頼する際には、塗料の種類を知っておくと安心です。

埼玉県に本社を構える東武塗装工業は、さいたま市、越谷市、春日部市を中心に「地域密着の外壁塗装サービス」をご提供しています。塗料について不明な点がある方は、お気軽にお問い合わせください。

シリコン系塗料とは?

今や定番とも言える人気塗料が「シリコン系塗料」です。耐久年数はより安価な「アクリル系」や「ウレタン系」に比べて長く、8~15年ほど(塗料によって幅があります)。アクリル系やウレタン系に比べて1.5倍ほど長持ちするシリコン系の塗料は、住まいの外壁をはじめ、シーリング、カーテンウォールなどに幅広く使われています。

シリコン系塗料は紫外線に強く、光沢保持率が高いため、美観を維持したい外部の塗装に向いています。また、シリコン塗料は種類が豊富で、お好みのものを見つけやすいのも特長。コストパフォーマンスに優れた外壁塗料と言えます。

フッ素系塗料とは?

シリコン系塗料のワンランク上の存在と呼べるのが、「フッ素系塗料」です。シリコン塗料よりも長持ちする(耐用年数は15~20年)だけでなく、「汚れをはじきやすい」「酸性雨や紫外線に強い」といった特長から、まさに屋根や外壁に適した塗料と言えます。

ただし高価なため一般住宅の外壁に使われる機会は多くなく、より過酷な環境で劣化が早い屋根の塗装にはフッ素系塗料、外壁の塗装にはシリコン系塗料、といった組み合わせをされるお客様が一般的です。屋根は外壁よりも面積が小さいため、少ない分量で施工が済むというのもフッ素系塗料が選ばれる理由の一つかもしれません。

遮熱塗料とは?

直射日光から屋内の温度上昇を防ぐ機能を備えているのが、「遮熱塗料」です。遮熱とは、太陽光線を効率的に反射させて熱から住宅が受ける影響を下げること。外壁塗装に遮熱塗料を用いれば住宅内の温度上昇を防ぐことができ、冷房の使用を抑えられるので光熱費の節約につながります。

遮熱塗料のなかには、より対候性の高い「セラミック配合遮熱塗料」というものがあります。セラミック配合遮熱塗料には約60%の空気層がある多孔質セラミックの中空ビーズ系塗料と、住宅に熱を伝えにくい無孔質セラミックの真球ファインセラミック塗料があり、お客様のニーズに合わせてお選びいただけます。

光触媒塗料とは?

光触媒塗料とは、空気浄化効果などもある自然界にもやさしい特殊塗料のことです。塗料原料の一つである酸化チタンが太陽光にあたることで活性酸素を作り出し、その活性酸素が汚れを分解します。

光触媒塗料の塗膜が水を弾くことから、雨によって汚れが流されて外壁がきれいになるのが特長です。これを「セルフクリーニング機能」と呼んでいるメーカーもあります。さらには、抗カビ効果や除菌効果も。高機能なことから注目度は高いのですが、かなり高価なためあまり普及していないのが現状です。

無機塗料とは?

フッ素を超える耐久性と、光触媒のようなセルフクリーニング機能を併せ持った次世代の塗料と言われるのが「無機塗料」です。一般的に知られているアクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系などの塗料は、有機物の合成樹脂を使用しているので「有機塗料」または「有機樹脂塗料」と呼ばれます。一方の無機塗料は、上記の塗料に鉱物などの無機質を含ませた塗料のこと。厳密には、「混合塗料」や「ハイブリット塗料」と呼ぶのが正しいかもしれません。

無機塗料は紫外線によって劣化しにくいため、耐久性(耐久年数は20~25年)・耐候性が非常に高いのが特長です。しかしその反面、単価の高さが難点となっており、質が良い塗料とそうでない塗料を見分けにくいのもデメリットと言えます。